尺度変更



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尺度変更

AutoCADでの図形の拡大/縮小は「尺度変更」コマンドを使用します。

「尺度変更(scaleまたはsc)」コマンド
「ホーム」タブ→「修正」→「尺度変更」またはメニュー→「修正」→「尺度変更」


【尺度変更コマンドアイコン】


基本操作は対象となるオブジェクトを選択し、拡大/縮小の原点を指定し、
拡大/縮小率をいくつかの方法で指定します。


なお、このコマンドで座標軸のX方向、またはY方向のみの拡大/縮小はできません。
またそれぞれの方向に個別の拡大率を設定することもできません。

そのような特殊な拡大/縮小を行なう場合は、図形を一度ブロックに変換して変形するなどの
操作が必要であり、「尺度変更」コマンド単体では実行できません。


拡大/縮小の操作方法

拡大/縮小する対象オブジェクトを選択した状態でコマンドを実行するか、
コマンド実行後に対象オブジェクトを選択して
スペース(またはEnter)キーをおすか、マウスを右クリックします。

すると対象オブジェクトが確定し、コマンドラインに「基点を指定:」と表示されますので、
ここでマウスクリックなどで、拡大/縮小の原点となる点を指示します。


【マウスポインタで拡大/縮小の原点を指示】


原点を指示すると、原点からマウスポインタへラバーバンドが表示され、
ラバーバンドとともにマウスポインタに合わせて拡大/縮小する図形が表示されます。

一方、コマンドラインには
尺度を指定 または [コピー(C)/参照(R)] <1.0000>:」と表示されています。


【ラバーバンドと拡大/縮小図形、コマンドオプション】


拡大率があらかじめ決まっている場合は、ここでキーボードから拡大率を数値入力します。
拡大率は「1」で等倍、「0(ゼロ)」や負の数値は入力できません。

数値を入力してスペース(またはEnter)キーを押すと
オブジェクトが拡大/縮小され、コマンドが終了します。


この拡大率の入力の際、「/(スラッシュ)」を使用した分数入力も可能です。

たとえばあるオブジェクトを3分の4倍するとき、
数値入力で「1.33333...」と入力したところで、必ず誤差が発生します。

そのような時には拡大率に「4/3」と入力することで、拡大率を正確に設定できます。


なお、AutoCADでは分数入力のときに小数点は使用できません。

たとえば「4/2.5」といった入力はできませんので、
この場合は便宜上「40/25」と書き換える必要があります。


元のオブジェクトを残して拡大/縮小コピーする場合は、オプション「コピー(C)」を選択します。


コマンドオプションの参照を選択した場合

なお、コマンドオプション「参照(R)」を選択すると、拡大率を数値入力ではなく、
作図領域内の二点を指定し、その二点の直線距離を基準として拡大/縮小を行なうことができます。

このオプションを使用して、たとえば図形の一辺を指定し、
その長さが指定する長さとなるよう拡大/縮小したり、
作図領域のほかの部分の長さと同一となるよう拡大/縮小することができます。


【オプション「参照(R)」を選択して五角形の辺を六角形の辺と等しくなるよう拡大】


拡大/縮小の基点を指示した後に、コマンドオプション「参照(R)」を選択すると、
参照する長さを指定 <1.0000>:
とコマンドラインに表示されます。

ここで基準となる二点をマウスクリックで指示します。


【参照する長さの二点を指示】


この二点間の距離が参照する長さとなります。


指示が終わるとラバーバンドが表示され、拡大率の指定となりますが、
この時、ラバーバンドとともにマウスポインタに合わせて拡大/縮小する図形が、
ラバーバンドの長さと参照する長さとが同一となるような大きさで表示されています。

このときコマンドラインには
新しい長さを指定 または [点を指定(P)] <1.0000>: と表示されています。

ここで参照する長さが、拡大/縮小後になす新しい長さを指定します。
長さが決まっている場合はその長さを数値入力します。


作図領域内の任意の二点を新しい長さとして指定する場合は、
さらにコマンドオプション「点を指定(P)」を選択して、
新しい長さとなる二点をマウスクリックで指示します。


【新しい長さの指示とコマンドオプション:ラバーバンドと五角形の辺長が等しい事に注意・六角形の辺長がわかっている場合はここで数値入力してもよい】




【新しい長さの二点を指示】



【拡大結果:五角形の辺が六角形の辺と等しくなるよう拡大されている】


X方向、Y方向それぞれに個別の拡大率を設定する場合

なお、少し複雑になりますが、AutoCADで座標軸のX方向、Y方向それぞれの方向に
個別の拡大率を設定して拡大/縮小を行なう操作について説明します。

解説記事の最初に書いたように、「基点コピー(Ctrl+Shift+Cまたはcopybase)」と
ブロックとして貼り付け(Ctrl+Shift+Vまたはpasteblock)」を使用し、
オブジェクトを一度ブロックに変換します。

ブロック挿入時のオプションで拡大/縮小を行ないます。手順は以下の通りです。


まず、拡大/縮小するオブジェクトを選択した状態で「基点コピー」を実行します。
実行後にオブジェクトを選択すると、次の貼り付けがうまくできませんので注意してください。

この時指定する基点は拡大/縮小の原点を指示します。


次に「ブロックとして貼り付け」を実行し、貼り付けの際のオプション
「X」および「Y」を入力して、それぞれの拡大率を入力します。

このとき「0(ゼロ)」は入力できませんが、負の数値は入力が可能です。
その場合反転した状態で拡大/縮小されます。

X、Yそれぞれの数値を入力した後、挿入点の指定は
@(アットマーク)」を入力して基点コピーの基点と同一点を指示します。


次に元の図形を削除します。
「削除」コマンドを実行し、選択オプション「直前(P)」で元の図形を削除します。


最後に張り付けたブロックを分解します。

「分解(explodeまたはx)」コマンドを実行し、選択オプション「最後(L)」を選択すると、
拡大/縮小された状態のままブロックが分解されます。


以上の手順で作業が完了します。


上記の操作については、、、

  • 基点コピーを必ずオブジェクトを選択した状態で行なう
  • 一連の操作をひとつながりで実行し、間に他のコマンド操作をはさまない
  • また途中で他のオブジェクトを選択したり、作業領域をクリックしたりしない

といった点に注意する必要があります。





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